この暑い中でブレザーの話

オーダースーツ,ファッション

伝えたいこと

ネイビーブレザーに抵抗がある方は、ブラックのブレザーがおススメ!

近年のドレスアイテムの代表格だが…

ドレスファッションのブログ、と名乗っておきながら、実はブレザーを持っておりませんでした。

ブレザーと言えば、近年のアメトラ、アイビーの流れを代表するアイテム。

これ無しには今のドレスファッションを語ることはできない…というアイテムにも関わらず、今まで試着はするものの購入には至らずでした。

もともとアイビー色の強いアイテムがそこまで好きではなく、無理して買って学生っぽくなるのもなー(さらに言えば、学生っぽさを打ち消してカッコよく着るのが難しい)、という懸念を払拭できないままでした。

ブレザーとジャケットの違い

ところで、そもそもブレザーと普通のジャケットは何が違うのかが気になりまして、いろいろ調べてみました。

ファッションのプロではないため、誤解を恐れずに言うと、

ボタンが金属っぽいかどうか

という点に尽きるのではと思っています。

セレクトショップの定員さんと話しても、ネイビーのジャケットについて、

「このザラっとした生地なら、ボタンを金属に変えてブレザーとしても楽しめますよ」

というセールストークを何度か聞いたことがあります。

なるほど、確かにネイビージャケットの中には、普通のボタンと金属ボタンの両方が付属して販売されているものがあり、ここからもボタンがジャケットとブレザーの違いである、ということが分かります。

またブレザーと言えば、一般的にはネイビーの生地が主流です。

ただブラウンの生地でも、金属ボタンであればブレザーと名前がついていること見かけます。

つまり生地の色も関係なく、金属ボタンかどうかがブレザー呼ぶかの分かれ道なのだと思われます。

初ブレザー購入に至った経緯

そんな中、ブレザー購入に至った経緯は、オフの日にちょっとかしこまった時に着れるジャケットが欲しい、ということでした。

ジャケットでも良いのですが、デニムとかにも気軽に合わせれて、もっとカジュアルに着れるものが良い。

カジュアルと言えば、ニットジャケットやシャツジャケットもありますが、せっかく買うなら本格的なテーラード仕様のものが欲しい…。

というわがままを叶えてくれるのは、やはりブレザーという結論に至りました。

ただ、ネイビーだとアイビー色強めになり、また個人的にはコーディネートが難しい気がしたため、別の色にしたいところ。

茶色、グレー、カーキなど、散々考えた結果、

・暖色系でも、寒色系でも比較的幅広くコーディネートできること。

・モノトーン系独特の落ち着いた雰囲気から、大人っぽさも演出できる(?)

ということでブラックのブレザーを狙うことにしました。

やはりボタンが決めて

ブレザーといえばネイビーのため、既製品では販売されていないかと思いましたが、いくつか発見。ただ、なかなか希望通りのブラックのブレザーが見当たらず、オーダーで作ることに。

生地は、真夏以外は着れるようにリネンを選択。

イタリアでは真冬にもリネンを着る(現地に行ったことはないので、あくまで聞いた話ですが)とのことなので、真冬でも着ることを想定し、裏地は総裏に。

普段のオーダースーツよりも悩んだのが、金属ボタンのデザインです。

というのも、金属ボタンには

1、紋章+ボタンの縁がギザギザ

2、紋章のみ

3、紋章なし

紋章の内容は変わるので実際には無数のパターンがあるわけですが、大別するとこの3つかと思います。

個人的には装飾がある方、つまり「1」が一番トラディショナルで、装飾のない「3」が一番モダンな見え方になるように思います。

「2」に区分した紋章のみの金属ボタン。
さらにボタンの縁がギザギザしたものだと、よりトラディショナルな印象(と個人的には感じます)。
こちらは「3」に区分した紋章なしの金属ボタン。ボタンの主張がなく、スッキリとしてモダンな見え方に。

たかがボタンですが、この金属ボタンのパターンによって、意外とブレザーの雰囲気も変わります。ブラックのブレザーに限らず、ブレザー選びの際のポイントにしていただくと良いかもしれません。

さらに色も金、銀、そのほかコッパー(銅)など、多種多様です。

ブラックに金…はちょっと派手なので、マットなシルバーにしました。

で、出来上がったのがこちらです。

ちなみにダブルステッチ、パッチポケットの仕様です。

個人的にはめちゃくちゃいい仕上がりになったと思っています!

これを書いているのが8月なので、実際に着れるのは数か月先ですが、楽しみでなりません…!

ネイビーブレザーに抵抗のある方は、ブラックのブレザーをご検討されても良いかもしれません。

着なくなったジャケットを再利用

今回はオーダーしましたが、わざわざオーダーしなくても、手持ちのジャケットのボタンを金属ボタンに変えれば、ブレザーに早変わりします。

金属ボタンへ付け替え、ブレザーに変化したジャケット。
もともとは黒色のホーンボタンでした。

もし着なくなったジャケットがあれば、再利用も兼ねて金属ボタンに変えてみるのもおススメです。

注意点としては、スーツよりもカジュアルなアイテムのため、ツルっとして光沢のある、いかにもなスーツ生地なジャケットには金属ボタンはなじまないと思われますので、ザラっとして比較的マットな生地のジャケットでご検討いただくのが良いと思います。