自前のオーダースーツ紹介④-ネイビースーツはちょっとだけ明るめで-

オーダースーツ

伝えたいこと

ネイビースーツはワントーンだけ明るめが、オシャレに見えてオススメ!

自分の関心のまま吸収したことを共有し、少しでも誰かの役に立てれば・・・!

今回は引き続きパターンオーダーした自前のスーツをご紹介します。

オーダースーツの仕様に悩まれている方や、オーダーでなくても欲しいスーツのイメージが湧いていない方には、多少の参考になるかもしれませんので、是非ご覧いただければと思います。

その他のオーダースーツのご紹介ついては、以下もご参照ください。

持っていて間違いないスーツはこれ?-自前のオーダースーツの紹介①-

自前のオーダースーツ紹介②-オジサンこそブラウンを着るべし-

自前のオーダースーツ紹介③-明るいトーンのスーツは要注意-

オーダーのコンセプト

ということで、どんな場面で着るのか、ということをイメージしつつ今回もオーダーのコンセプトを設定しました。

今回のオーダーコンセプトは、

「オンでもオフでも着れて、かつバラシでも着れて、できれば通年使えるネイビー係スーツ」

というかなりワガママなコンセプトを設定しました。

「バラシ」というのは、スーツの上下をそれぞれバラして着ることのこと。

例えばグレースラックスに、スーツの組上のネイビーのジャケットを着ること、などを指します。

「バラシ」の前提として、ドレスダウンすなわちカジュアルに着るということが前提になるので、生地や仕様の選定が難しくなります。

うまく作れるかは不安でしたが、自分としてはちょっとしたチャレンジ、という意気込みでオーダーしてみました。

パターンオーダー第4号のスーツ。

生地

ネイビー系、というのは決めていたものの、ネイビーは男のクラシックスタイルの究極系の色、と言われているらしく、奥が深い色だそうで、生地のバンチにも山のようなバリエーションが存在します。

ただ一つ手がかりだったのは妻にネイビーのスーツを作る、といった際に、

「原色系の濃いネイビーよりも、ちょっとくすんだ明るめのネイビーのほうが似合うのでは?」

というかなりまっとう(!)なコメントがありました。

普段は妻の言うことを聞いているフリをして聞き流している私ですが、なんだか妙に的を得ている気がしまして、いわいる濃いめのネイビーではなく、変化球的なネイビーで探すことにしました。

ド定番ネイビーではなく、くすんだグレイッシュなネイビーを探していたところ、なんとヴィンテージ生地でいいものを見つけました。

写真でお伝えできるかわかりませんが、ちょっとくすんだグレーっぽいネイビーの生地です。
生地に小さな穴が開いているようですが、これが「フレスコ」という生地だそうです。

ヴィンテージ生地ということで、生地ブランドの詳細はわかりませんでしたが、サロンの方いわく、4PLY(フォープライ、と読みます)のフレスコ生地で、そこそこ生地の重さもあるので通年使いできるのでは、とのことでした。

ちょっとだけ解説しますと、「4PLY」というのは、通常の糸よりも倍の数の4本の糸を撚(よ)って作られた生地のことです。

通常英国生地なら、縦横ともに2本の糸を一本に撚った糸で織り上げるそうですが、今回の生地は、縦横ともに4本の糸を撚って、つまり倍の数の糸を撚って1本の糸にして織り上げています。

4本の糸を撚っているため、「4PLY」と呼ばれるそうです。
(なお、私の知る限りですが、6PLYのスーツ生地も見たことあります。)

特徴としては糸が丈夫なため、耐久性が高く皺になりづらいことがメリットですが、生地自体が重くなってしまうのがデメリットではあります

生地が重い分、通年使いできるのか(熱くないのか)…という不安はありましたが、まさに理想通りの「グレイッシュなネイビー」の色だったため、こちらの生地に決めました。

なお「フレスコ」とは、生地自体に小さな穴が空いているような生地で、風通しが良いため基本的には春夏向けスーツに良く使われる生地です。

個人的にザラッとした肌触りのフレスコが好きなのと、特に春夏向けのスーツにしたかったわけではないですが、生地が重い分春夏向けの生地で調和を図れるかも(?)という、素人的な狙いも、この生地にしたもう1つの理由です。

2021年頃で、確か価格は20万円ぐらいでした。

仕様

今回も、既製品では数が少ないダブルジャケットでオーダー。

ダブルジャケットのため、着丈は通常よりも1cmほど短くしました。
(理由については自前のオーダースーツ紹介②-オジサンこそブラウンを着るべし-をご参照ください。)

腰ポケットの仕様ははかなり悩みました。

オンオフ兼用で、バラシで着るのであればパッチポケットか…と思っていたのですが、生地の雰囲気的にフラップポケットでもいけるかも、と思いフラップポケットに。

裏地は背抜きで、袖ボタンは4つボタン重ね。ここは、今までのオーダーと同じ仕様に。

1つボタンを外して着ていたので3つに見えますが、4つボタンの重ねです。

ホーンボタンに、サイトベンツ。裏地は背抜き。

最後にバラシで着るために、今回はアンコン風に作りました。

アンコン、というのは「アンコンストラクション」の略だそうで、要はスーツの形を整形する芯地等を極力省いたジャケットのことです。

セットアップよりも、さらにカジュアルなバラシで着ることを想定すると、スーツ自体も柔らかく見える必要があると思い、サロンの方にそのようなオーダーでお願いしました。

なお、パンツは今までのオーダースーツと同様に2アウトプリーツのサイドアジャスターです。

で、出来上がったのがこちら。

腹立つポーズをしているのは重々承知ですが、お許しください。

感想:ちょっとだけ明るいネイビーがオシャレに見えるらしい

仕上がりは大満足。で着てみると…、

アンコンで作ったおかげで、他のスーツよりもかなり柔らかい着心地となり、個人的にはカジュアル使いもできる範囲(?)に仕上がったのではないかと自己満足はしております。

オフホワイトのパンツ等ともバラシで合わせることはありますが、馴染んで着れているのではないかと思います(多分)。

また4PLYになると皺になりにくい、と先ほど書きましたが、これが思いの外、そのとおりで驚いています!

基本デスクワークで一日中座っているため、普通なら膝裏に皺が付いてなかなか取れないんですが、この4PLYのスーツは立って通勤している間にかなり皺が取れます。

おそらく生地自体にハリがあるのと、生地が重いためにその重みで皺が伸びている、と思われまして、くたびれた感じがしない点も、とても気に入っています!

またグレイッシュなネイビー、ということで少しだけトーンが明るいネイビーにしたのですが、これもたまたま大正解だったかもしれません。

というのも後で知ったのですが、一般的にはド定番のダークネイビーより、ワントーンだけ明るいネイビーの方がおしゃれに見えるそうです。

ということで、もしネイビー系のオーダースーツや、既成のネイビー系のスーツの購入に迷われている方は、ちょっとだけ明るめの色にしていただければいいのかな、と思います。