自前のオーダースーツ紹介①-ミディアムグレーのスーツは持っておくべし-
ベーシックなディティールのミディアムグレーのウールスーツは間違いなく活躍してくれる
自分の関心のまま吸収したことを共有し、少しでも誰かの役に立てれば・・・!
前回まで、パターンオーダースーツのオーダーの流れをご紹介してきました。
今回は、実際に皆さんがオーダーする際の参考になれば、ということで私のパターンオーダーしたスーツをご紹介します。
なお、パターンオーダーについては以下のYouTubeでプロの方がコメントされていました。
是非こちらも見ていただくと良いと思います。
では、人生で最初にオーダーしたスーツからご紹介します。
目次
オーダーのコンセプト
どんなスーツを作りたかったかというと、
「休日にオシャレするため、セットアップ使いできそうなドレスダウンできる冬用スーツ」
でした。
「どこで、いつ、どんな場面で着るために作るか」を明確にしておかないと、タンスの肥やし担ってしまう可能性があるので、このコンセプト決めは結構重要です。
当時は仕事場で着れるスーツが限られていたため、完全にオフの日用として作りました。
結局今では、仕事場にも着ていってますが…。
生地
スーツの雰囲気の大部分を決める生地選び。
オフの日用ということで、生地は柔らかい雰囲気のウール素材にしたい!
ということで、フランネル系の生地から選びました。
悩みに悩んで、最終的にFOX Brothersのグレーのウール生地に。
少しヘリンボーンが入っていますが、わりとベーシックな生地です。
FOX Brothersは、英国の生地メーカーでランク的にもかなり高級な部類で「フランネルといえばFOX」と言われるようです。
特にその時は気に知らずに選んでしまって、値段を見てビックリした記憶があります(笑)。
ただ、今では3割~4割ほど値上がりしているようなので、あのとき作っておいて良かったと思っています。
仕様
当時はダブルジャケットには抵抗があり、シングルジャケット。
なお、一般的に売られているスーツと違う点として、ややゴージ低めかつラペルが広めです。
ゴージが低い分、少しボタン位置も低めに設定されています。
このデザインがオーダースーツを作ろうと思った一番の理由でした。
腰ポケットはオフの日用ということでパッチポケット。
裏地は背抜きで、袖ボタンは4つボタン重ねという今どきの一般的な仕様に。
ホーンボタンに、サイトベンツ。
裏地は寒色系のブルー系にし、ステッチはシングルステッチとしました。
なお、パンツは2アウトプリーツのサイドアジャスターです。
で、出来上がったのがこちら。
感想:ベーシックなミディアムグレーのスーツは間違いない
かれこれ5シーズン着ていますが、着回した感想としては、
ベーシックなディティールのミディアムグレーのスーツは間違いなく活躍してくれる、
ということです。
中にシャツを着ても良いし、ニットを着てもサマになります。
セットアップ使いすると、40代のおじさんでも着るだけでオシャレに見えるので(笑)、オフの日に楽にオシャレするにはうってつけです。
また、わりとカジュアルっぽいディティールにはしましたが、ネクタイでタイドアップしても全く問題ないので、今では仕事場にも着ていっています。
個人的には、ツルッとした「ザ・スーツ」という生地よりも、素材感のあるカジュアルにも使える生地が好きでして、そちらのほうがいろんなシャツやネクタイとの合わせも楽しめるような気がしています。
その意味でも、ウール生地にしておいて正解だったかな、と思っています。
長く着れば着るほど良さがわかる
とはいえ、オーダー当時は、自分でオーダーしておきながら、割りと普通の生地に普通のディティールにしてしまったため、そこまで愛着はありませんでした。
ところが時間がたつに連れ、この汎用性の素晴らしさを知り、このスーツをきっかけにオーダースーツの魅力に取り憑かれることに…(笑)。
是非、皆様も最初の一着はネイビーかグレーのベーシックな生地を選ばれることをオススメします。
きっと長く付き合える相棒になってくれるはずです!