~初めてのオーダースーツ~ステップ③-1仕様を決める(ジャケットのシングルorダブル)
最初のオーダースーツは、シングルの3つボタン段返りがベター。
自分の関心のまま吸収したことを共有し、少しでも誰かの役に立てれば・・・!
ということで、前回の「①生地を選ぶ」、「②採寸してゲージを選ぶ」に続きます。
今回は、「③仕様を決める」ステップについて、ご紹介したいと思います。
「仕様」と言っても多くの項目があります。
なので、今回はスーツの上着、つまりジャケットの仕様に特化した「ジャケット編」としてご紹介し、さらにジャケットの重要なデザインである「シングル」か「ダブル」かについてご紹介します。
「パンツ編」はまた別の記事でご紹介します。
なお、大まかなパターンオーダーの流れと、最初のステップ「①生地を選ぶ」については以下もご参照ください。
また、「②採寸してゲージを選ぶ」については、以下をご参照ください。
目次
ステップ3:仕様を決める
記事を選び、採寸して、ゲージを選べばスーツの大枠は決まりました。
続いては、細かな「仕様」を決めていくステップです。
「仕様」とは?
ここで言っている仕様とは、ジャケットについては主に以下のことを指します。
- ジャケットを「シングル」で作るか、「ダブル」で作るか
- ジャケットのポケットをどんな形にするか
- 裏地の貼り方をどうするか
- 袖ボタンの数、仕様をどうするか
- サイドベントか、センターベントか
- ステッチ幅、数をどうするか
オーダーサロンによってできることに差があるとは思います。
が、私の経験上は上記が主な仕様だと思っていまうす。
早速、ジャケットのデザインを大きく決める「シングル」と「ダブル」の仕様について見ていきます。
シングルとは?
とても簡単に言うと、シングルはボタン2つ or 3つのジャケットです。
3つボタン、と言っても2000年頃まで主流だった3つボタンの上2つ掛けではないです。
3つボタンの上2つ掛けについては、以下に写真が掲載されています。
スーツデザイン|オーダースーツ Pitty Savile Row
最近の主流は、パッと見ると2つボタンのように見える、3つボタンの段返りです。
ボタンは3つ付いてますが、襟の反りによって、一番の上のボタンが見えないたえ、2つボタンのように見えます。
大手セレクトショップで販売されているスーツもほとんどが3つボタンの段返り。
よって、特にこだわりがなければ3つボタンの段返りで良いと思います。
じゃあ、2つボタンは?ということなんですが、どうやらルーツはアメリカだそうです。
アメリカントラディショナルな雰囲気にしたい、場合は2つボタンが良いことになります。
また、スーツとは直接関係ないですが、ブレザーも2つボタンです。
ダブルとは?
ダブルはボタン4つ or 6つのジャケットです。
ダブルはあまり馴染みのない方もいらっしゃるかと思います。
シングルと比べたボタンの多さ、デザイン的に大きなラペル(襟の幅)からくるインパクト・・・。
これが原因かは不明ですが、日本のビジネスではダブルスーツはほとんど浸透していません。
よって、最初にオーダーする際の選択肢にはなりづらいかもしれません。
ただ、個人的にはせっかくオーダーするならダブルでも良いのでは、と思います。
というのも、シングルが主流であることから、ダブルの既製品は大手セレクトショップでも、展開は少数です。
その意味で、ダブルのスーツを着ていること自体がオシャレだと思います。
何よりダブルのスーツのような、少し普通とは違うスーツが作れることがオーダーの醍醐味だと思うからです。
なお、最近はボタンが4つのダブルもあります。
一般的にはボタン4つの方がカジュアルな表情になります。
もし、ジャケット単体で休日も着るのであれば、ボタン4つで作るのもアリだと思います。
シングルとダブルはどちらが良い?
個人的にはダブル推し、とは言え、着れる場所がなければ意味がありません。
普段のビジネスで着られるのであれば、まずは無難にシングルでオーダーすることをオススメします。
ただ、オーダーの2着目からは是非検討していただきたいと思います。
またスーツを着る楽しみが増えると思いますので!
で、次はポケットの仕様を…と思いましたが、長くなりそうなので、また別の記事でそれ以外の仕様についてご紹介します。