中小企業診断士 2次試験突破のコツ~勉強方法編~
過去問を軸に勉強し、合格者の考えや感覚とのズレを認識することが、合格答案作成への近道!
自分の関心のまま吸収したことを共有し、少しでも誰かの役に立てれば・・・!
今回は、ちょこちょこ書いていました中小企業診断士2次試験について。
今まで教材や解答の個人的な書き方などご紹介していましたが、勉強方法全般についてはご紹介できていませんでした。
ということで、合格年度の勉強方法をご紹介したいと思います。
なお、ご注意いただきたい点として、ご紹介する勉強方法は私のような多年度受験生を想定しています。
「色々勉強してきて、基本的な知識はあるけど中々合格しない…」という、私と同様のお悩みのお持ちの方の参考になれば幸いです!
もし良ければ過去の記事も参考にしていただければ幸いです。
中小企業診断士 2次試験突破のコツ~過去問は何年分を何回解くのが良い?~
目次
勉強の基本的な流れ
私の勉強方法の流れは、以下のとおりです。
1.過去問を解く
2.「ふぞろいな合格答案」で採点。
3.合格答案と見比べて、書けていなかったキーワードを洗い出す。
4.ノートに事例ごとのキーワードをまとめた「まとめノート」を作る。
5.「まとめノート」を繰り返し見返す。
以降は、また他の過去問を解く…(以下、「1.」から繰り返し)
何ら変わったところがない、正攻法の勉強方法かもしれませんが、詳しくご紹介します。
1.過去問を解く
冒頭で、多年度受験生を想定していると記載しました。
おそらく、過去に2次試験を受験している方は、基本的な知識はすでにお持ちのことと思います。
なので、勉強の軸とするのは「過去問を解く」ことで良いのかな、と思います。
インプット(知識の吸収)は十分なので、アウトプット(解答を書く)に磨きをかけることが重要です。
個人的にオススメの過去問の解き方は、以下の記事を参照ください。
2.「ふぞろいな合格答案」で採点
過去問を解いたら、私のオススメ教材である「ふぞろいな合格答案」で採点します。
「ふぞろいな合格答案」については、以下の記事でご紹介しています。
この「ふぞろいな合格答案」ですが、解答欄にキーワードや内容ごとに得点が記載されています。
その内容に沿って、忠実に採点するだけです。
1つ注意点として、採点結果が良かろうが悪かろうが、あまり気にしないということです。
というのも、過去問を解く最大の目的は、「自分の解答に盛り込めなかったキーワードや内容が何かを認識すること」にあるためです。
採点はその過程に過ぎません。
なので、あまり結果に一喜一憂する必要はないです(と言っても気にしちゃいますが、とにかく気にしないように、と自分に言い聞かせる(笑))。
勉強方法としては次の「書けていなかったキーワードを洗い出す」ステップが重要になります。
3.書けていなかったキーワードを洗い出す
勉強方法の中で、ここが最も重要なポイントになります。
「ふぞろいな合格答案」の解答欄に記載されているキーワードや内容のうち、自分の解答に盛り込めていなかったものを特定します。
キーワードや内容が盛り込めていなかった原因は、大きく以下の3つに分けられるように思います。
- そもそも自分が知らないキーワードや内容であった
- 知っているキーワードや内容にも関わらず、解答に盛り込むとは考えていなかった
- 解答に盛り込もうと思っていたが、文字数の関係で書かなかった
「1.」の場合は、初耳の内容になるので、教科書やネットで内容を調べて理解すればOK。
「2.」の場合が最も問題で、持っている知識が問題文と結びついていない状況です。私のような多年度受験生にありがちな状況なのではないかと思います。
今こうして偉そうに書いている私も、この「2.」の状況から中々抜け出せず、5年もの間苦しみました…。
で、「2.」の状況から脱するための対応策ですが、「過去問を複数回解くこと」になると思います。
「2.」の状況は、問題分に対する自分の考えや感覚が、合格した受験生とズレていることを示しています。
決して自分の考えや感覚が間違っているとは言い切れませんが、重要なのは「合格した多くの受験生が書く内容と違ったことを書いていた」ことを認識することです。
中小企業診断士 2次試験突破のコツ~解答の書き方編~でもご紹介しましたが、2次試験突破のコツは多くの合格した受験生が書くキーワードや内容を盛り込むこと。
よって、「自分」と「合格した受験生」との考えや感覚が違うことを認識し、それがどうキーワードや内容に表れているかを認識することが、合格点を取れる答案作成の近道になると思います。
ということで、根気よく複数回過去問を解くことで、解答に盛り込めていなかったキーワードや内容を特定し、少しずつ自分の考えや感覚のズレを修正していきましょう。
最後に「3.」の場合は、合格した受験生と考えや感覚のズレはないものの、解答構成が今一つだったという場合です。
もう少しで高得点を狙える解答が作成できる段階です。
この場合は、次のステップの「まとめノートを作る」でもご紹介する「合格答案の写経」を行い、解答構成の感覚を磨くことで少しずつ改善するのではないかと思います。
4.まとめノートを作る
前のステップで解答に盛り込めていなかったキーワードや内容を特定できたら、それらをノートに書き出します。
これは、次のステップである「まとめノートを繰り返し見直す」の実施のために必要となります。
多年度受験生の方の場合、皆さん独自のノート作成方法があるかと思いますし、特別な作り方はないのかなー、と思っていますが、
- 何年度の過去問に対するまとめなのか
- 「なぜキーワードや内容を盛り込めなかったのか」の理由
の2点を記載することをオススメします。
「1.」は何年度のまとめなのか示すために必要です。
より重要なのは「2.」で、合格した受験生とのズレを自分で認識するための重要なプロセスです。
次の最後のステップ「まとめノートを繰り返し見直す」際に、特に着目する点となりますので、まとめノートを作成する際は是非、キーワードや内容を盛り込めなかった理由まで頑張って書き留めておくのが良いです。
なお、前のステップで「合格答案の写経」について記載しました。
「ふぞろいな合格答案」では、合格した受験生の解答例が記載されています。
「これは良い!」という解答があれば、そのままノートに写経するのも良いと思います。
まとめノートを見返すたびに解答を見ることで、キーワードや内容だけでなく、合格答案の解答構成も振り返ることができるので、こちらもオススメです。
5.まとめノートを繰り返し見直す
まとめノートを作ったら、後は定期的に見直すだけです。
最低、週に1回は見直すのが良いと思います。
この際、盛り込めなかったキーワードばかりに目がいってしまいがちですが、着目すべきは前のステップでまとめることをオススメした「なぜキーワードや内容を盛り込めなかったのかの理由」を振り返ることです。
人間、なかなか1回で何かを修正することは難しいです。
よって、何度も「理由」を振り返ることで、次の過去問を解く際に同じ轍を踏まないようにする、ということが重要だと思います。
補足:不合格答案も見てみる
以上が個人的な勉強方法になります。
ありきたりの内容だったかもしれませんが、私個人の感覚では、確実に上記の勉強方法で合格できたと思っています。
是非、お試しいただけると嬉しいです。
なお、「ふぞろいな合格答案」には、合格者の答案だけでなく、「不合格者の答案」もあります。
反面教師として、不合格者の答案も見ていただくと良いと思います。
自分の解答が不合格者の答案とそっくりで絶句したこともありますが(笑)、それがわかること自体が大きな収穫ですので、仮に不合格者のような答案でも、あまり気にしないようにしていただければと思います。