中小企業診断士 2次試験突破のコツ~過去問は何年分を何回解くのが良い?~
受験初年度の方は直近の過去問を最低5年分を2回解くのが良い!
多年度受験生の方は直近5年分+αを3回解くのが良い!
自分の関心のまま吸収したことを共有し、少しでも誰かの役に立てれば・・・!
今回もちょこちょこ書いてきました中小企業診断士2次試験の勉強方法について。
今まで個人的にオススメの勉強方法や、過去問の解き方についてご紹介してきました。
ただ、2次試験対策として過去問を解くのが良いのは分かったとしても、解き始めて悩むのは「何年分を何回解けば良いのか?」ということ。
単に過去問を解くといっても、実際に試験と同じ時間で問題を解き、採点やまとめノートを作る時間を含めると、1つの事例で2時間~2時間半はかかり、めちゃくちゃ疲れますし大変です…。
これを何年分もやって繰り返すのはあまりにしんどい…。
ということで、今回はこの過去問を何年分解き、何回繰り返すのが良いのかについて、個人的な見解をまとめました。
特に、これから2次試験の勉強をされる方の参考になれば幸いです。
目次
受験初年度の方は最低限直近5年分を2回解く
受験初年度の方への結論は目次のとおりでして、
「最低限、直近5年分の過去問を2回解く」
これが良いと思います。
大きく2点理由がありまして、まずは試験までのスケジュールの観点から。
スケジュール的に現実的
令和4年度の試験日程は以下のとおりでした。
1次試験の試験日:8/6(土)、8/7(日)
2次試験の試験日:10/30(日)
1次試験翌週の土日(8/13、8/14)はお盆近くですし、1次試験の疲れを癒やすためにも勉強はお休みするとします。
また平日は働いているため、まとまった勉強時間は取れず、2次試験の過去問を解くのは土日に限定するとします。
この前提で試験日までの土日の数を数えると、
8月:20日、21日、27日、28日(合計4日)
9月:3日、4日、10日、11日、17日、18日、24日、25日(合計8日)
10月:1日、2日、8日、9日、15日、16日、22日、23日(合計8日)
で、2次試験の過去問を解く日は、合計で20日あることになります。
ここで、無理なく1日に解ける事例の数は2つとします。
先ほど書いたとおり、1つの事例の解答、採点、まとめノート作成にかかる時間は2時間~2時間半。
忘れていた知識の確認等も含めると3時間ほどかかることもあるかもしれません。
よって、1日2つの事例を解いて、合計6時間をなんとか無理なく勉強できる量とします。
1日で2つの事例を解けるとすると、土日の2日で1年分(4事例)を解くことができます。
ということは、5年分は10日で解ききる事ができ、同じペース(1日2事例)で勉強を続けられれば、試験日までの残り10日でこの5年分をもう一度解く(2週目)ことができます。
ということで、無理のないペースで試験日までの土日を活用して勉強する場合、5年分の過去問を2週するのがちょうど良い、ということになります。
繰り返しで弱点をフォローできる
「最初の10日で5年分解いたら、2周目を繰り返すのが良いの?残りの10日で更に古い過去問を解いた方が良いのでは?」
という疑問がある方もいらっしゃると思います。
オススメは、前の目次で記載したとおり、あまり手を広げすぎず5年分解いたら2周目に入って繰り返すことです。
理由は、
- 5年分解けば、大体の試験の傾向が分かること。
- 自分の間違うパターンはだいたい似通っており、繰り返し解くことで間違いパターンの再発防止に努めたほうが良いこと。
1つ目はそのままでして、直近5年分解けば概ね試験の傾向が分かります。
年度によって、各事例の出題形式に差はあります。
例えば、ある年は地図が出たり、また別の年はグラフが出たりと、過去色々な出題形式がありますが、直近5年分を解いておけば、大体の出題形式をカバーすることができます。
2つ目は同意していただける方も多いと思うのですが、人間、なぜか大体同じようなことでつまずくことが多いのではないのでしょうか?
2次試験で言えば、いつも書き忘れてしまうキーワードがあったり、与件文からの解答要素の広い漏れが多かったり、何度も時間配分を間違えたり…。
自分の弱いところは、意識しなければ中々直らないもの…。
2次試験突破のためには、これらの弱点を直すことも重要なので、そのためには1度つまずいた問題を、つまずかないように工夫して解ききることが重要です。
なので、2週目を解くことをオススメします。
2周目でも1週目と同じ点でつまずいていた場合、それは試験当日でも本当に注意すべき点になりますし、その弱点を認識できる事自体が大きな収穫です。
この点、更に古い過去問を解いてしまうと、結局直すべきところが何だったのか明確にならず、新たなつまずきポイントが出てきて精神衛生上も良くないと思います。
ということで5年分解いたら、6年目以降にはいかず、2週目に入ることをオススメします。
時間のある初年度受験生の方 or 多年度受験生の方は?
ここまで、土日の2日で1年分(4事例)を解く、という前提でご紹介してきました。
ここで、土日以外も勉強できる時間があるなど、もっとハイペースで勉強に打ち込むことができる初年度受験生の方の場合や、多年度受験生の場合はどうするのが良いのか?
まず、初年度受験生の方の場合は2週目を終えることができたら、3週目に入るのが良いと思います。
3週目では絶対に同じ間違いを犯さない、つまりほぼ満点を目指す意気込みで解くと、また新たな発見があると思います。
とはいえ3週目になると「もう問題覚えちゃったよ…」となることもあると思いますので、その場合のみ6年目以降を解いていくので良いと思います。
また、多年度受験生の方も問題や解答を覚えてしまっている場合が多いと思いますので、6年目以降も加えて3回分解いてみるのが良いと思います。
実際、私も合格した4度目の受験のときは、直近6年分の過去問を3回繰り返し、抜けやすいキーワード等の対策を行って臨みました。
1番しんどいのは1週目
以上がオススメの過去問を解く年数と繰り返しの回数でした。
過去問を解くのは最初の1週目が最もしんどく、2周目以降はまとめノート等で復習が進んでいれば、1週目よりはスムーズに解くことができるようになっていると思います。
なので、まずはくじけずに1週目の直近5年分を完了させることを目標に、頑張ってください!
また、過去問を繰り返し解くことも重要ですが、まとめノートで日々振り返りを行うことも重要だと思います。
まとめノートについては、以下で触れていますので、宜しければご参照ください。