~初めてのオーダースーツ~ステップ③-1仕様を決める(ジャケットのシングルorダブル)

2022年8月28日オーダースーツ

伝えたいこと

最初のオーダースーツは、シングルの3つボタン段返りがベター。

自分の関心のまま吸収したことを共有し、少しでも誰かの役に立てれば・・・!

ということで、前回の「①生地を選ぶ」、「②採寸してゲージを選ぶ」に続きます。

今回は、「③仕様を決める」ステップについて、ご紹介したいと思います。

「仕様」と言っても多くの項目があります。

なので、今回はスーツの上着、つまりジャケットの仕様に特化した「ジャケット編」としてご紹介し、さらにジャケットの重要なデザインである「シングル」か「ダブル」かについてご紹介します。

「パンツ編」はまた別の記事でご紹介します。

なお、大まかなパターンオーダーの流れと、最初のステップ「①生地を選ぶ」については以下もご参照ください。

~初めてのオーダースーツ~ステップ①生地を選ぶ

また、「②採寸してゲージを選ぶ」については、以下をご参照ください。

~初めてのオーダースーツ~ステップ②採寸してゲージを選ぶ

ステップ3:仕様を決める

記事を選び、採寸して、ゲージを選べばスーツの大枠は決まりました。

続いては、細かな「仕様」を決めていくステップです。

「仕様」とは?

ここで言っている仕様とは、ジャケットについては主に以下のことを指します。

  • ジャケットを「シングル」で作るか、「ダブル」で作るか
  • ジャケットのポケットをどんな形にするか
  • 裏地の貼り方をどうするか
  • 袖ボタンの数、仕様をどうするか
  • サイドベントか、センターベントか
  • ステッチ幅、数をどうするか

オーダーサロンによってできることに差があるとは思います。

が、私の経験上は上記が主な仕様だと思っていまうす。

早速、ジャケットのデザインを大きく決める「シングル」と「ダブル」の仕様について見ていきます。

シングルとは?

とても簡単に言うと、シングルはボタン2つ or 3つのジャケットです

シングルジャケットの例。ボタン3つの段返りです。

3つボタン、と言っても2000年頃まで主流だった3つボタンの上2つ掛けではないです。

3つボタンの上2つ掛けについては、以下に写真が掲載されています。

スーツデザイン|オーダースーツ Pitty Savile Row

最近の主流は、パッと見ると2つボタンのように見える、3つボタンの段返りです。

ボタンは3つ付いてますが、襟の反りによって、一番の上のボタンが見えないたえ、2つボタンのように見えます。

大手セレクトショップで販売されているスーツもほとんどが3つボタンの段返り。

よって、特にこだわりがなければ3つボタンの段返りで良いと思います。

じゃあ、2つボタンは?ということなんですが、どうやらルーツはアメリカだそうです。

ストライプ スーツ Vol.01

アメリカントラディショナルな雰囲気にしたい、場合は2つボタンが良いことになります。

また、スーツとは直接関係ないですが、ブレザーも2つボタンです。

ダブルとは?

ダブルはボタン4つ or 6つのジャケットです。

ダブルジャケットの例。ボタンは6つです。

ダブルはあまり馴染みのない方もいらっしゃるかと思います。

シングルと比べたボタンの多さ、デザイン的に大きなラペル(襟の幅)からくるインパクト・・・。

これが原因かは不明ですが、日本のビジネスではダブルスーツはほとんど浸透していません。

よって、最初にオーダーする際の選択肢にはなりづらいかもしれません。

ただ、個人的にはせっかくオーダーするならダブルでも良いのでは、と思います。

というのも、シングルが主流であることから、ダブルの既製品は大手セレクトショップでも、展開は少数です。

その意味で、ダブルのスーツを着ていること自体がオシャレだと思います

何よりダブルのスーツのような、少し普通とは違うスーツが作れることがオーダーの醍醐味だと思うからです。

なお、最近はボタンが4つのダブルもあります。

一般的にはボタン4つの方がカジュアルな表情になります。

もし、ジャケット単体で休日も着るのであれば、ボタン4つで作るのもアリだと思います。

シングルとダブルはどちらが良い?

個人的にはダブル推し、とは言え、着れる場所がなければ意味がありません。

普段のビジネスで着られるのであれば、まずは無難にシングルオーダーすることをオススメします。

ただ、オーダーの2着目からは是非検討していただきたいと思います。

またスーツを着る楽しみが増えると思いますので!

で、次はポケットの仕様を…と思いましたが、長くなりそうなので、また別の記事でそれ以外の仕様についてご紹介します。